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2019年 11月 15日
関西に引っ越してきてから毎年足を運ぶ、奈良国立博物館の正倉院展。
今年は天皇ご即位記念とかで、一段とPRをしていたが展示数は去年の方が10点ほど多い。(PRでは今年の方が豪華であると盛んに謳っている) 早めに足を運ぼうとしたものの、なかなか日にちが見つからず、やっと会期終了の一日前に駆け込みで観ることができた。ところが、会場周辺から、人、人、人の波。入場するだけで30分は要した気がする。
毎回驚くのは、7世紀前後の人々の卓越した技術と繊細で優美なデザイン。それは現在の表現にありがちな、猟奇的で完璧な美しさではなく、遊びもゆとりもぬくもりも、そしてもちろん気品も漂う作品の数々である。身近な草花や動物がデザインのあちらこちらにちりばめられ、当時の華やかな発色で世界を醸し出している。人間が世界の中心では無い立ち位置が伝わってくるのも良い。
また、当時の人々の保存に関する情熱と真摯な姿勢は目をみはる。正倉院がまさにその象徴ではあるが、宝物を収めるための箱ですら、宝物が傷みにくいよう細心の工夫が施されていて驚いた。当時の日本に住む人々の気遣いの繊細なところは、東アジアに誇れる点だろう。正倉院の建築も含めて素晴らしかった。
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