






京都で髪のカットでお世話になっている
hakuさんのギャラリーでの展示。
金平徹平は2019年度の
京都グラフィーでメイン会場の展示を担当し話題をさらっていたのを思い出す。
京都グラフィーでは、京都新聞の広大な工場跡全面をダイナミックに使用したカオス的なインスタレーションをダイナミックに展開していた。
このTeenege Fan Club(TFC)シリーズは、金氏氏の代表作とも言えるシリーズである。
家に在ったフィギアの髪の毛だけを取りはずしコラージュ感覚で組み合わせながら、顔のない、髪の毛の境にできる空洞から想像できる余地を創るところからはじまる。
「コンサートにいって、後ろのほうからステージを見ていると、人の人の頭がたくさん揺れ動いているのが見えますよね。僕にはそれが流動的な一つの生き物に見えたんです。」
---フライヤーより抜粋
このhakuでの展示はどこか静かで品があり、ギャラリーの雰囲気を最大限活かした展示のように思える。かなり綿密に展示計画をたてたようにも見えるのだが、実際の展示作業は、事前準備としてシューケースをお店側に用意してもらったぐらいで、ほぼ即興に近く短時間で終了したそう。
それにしても京都のアートシーンは可能性と静かな勢いのようなものがある。今回紹介した展示はヘアサロンの持つギャラリーでの展示なのだ。アートはギャラリーのものでもアーティストのものでもなく、多様な人々と垣根無く一緒に楽しむものなのだということを関西に来て改めて教えて貰った気がする。
haku|exhibition
「髪とプラスチックと黄金」 金氏徹平
2019年7月5日(金)~8月4日(日)
11:00~20:00(月・水・木・金|火曜定休日)
10:00~19:00(土・日)
入場無料
haku
8032
京都市下京区中之島566
075-585-5959
https://www.haku-kyoto.com/