先日
placeMでの須田さんの展示を観た。
土曜にトークショーも有った事なので内容について質問した所、全くずれていた。
我ながら相変わらずのマイペースというか・・少し恥ずかしくなってきた。(笑)
観る眼にかなり主観的な思い込みが入ってしまい感想がかなり偏っていたらしい。
多分思い込みをかき立てられる写真展がすきなんだろうと自分で思った。
写真の良し悪しの視点はずれているのかも知れないけれど・・視点に正解はあるのだろうか。
須田一政さんの写真展「4 CHOME, GINZA, TOKYO, 2008 - 2009」の感想
観た後、世阿弥の「風姿花伝」の要素を物凄く感じた。
「そもそも一切は陰陽の和する所の境を成就とは知るべし」
花のある妖艶な陽のすぐ横に真っ黒に沈んでいく蔭が広がっていく。
その闇の中にもう一つの世界が隠れているようにみえた。
それが昔の日本の日常の一コマにも感じられた。
日本家屋の明るい部屋の障子一枚の向こう側には小さな秘密や闇や世界が広がっている。
陽がとんでいればいるほど陰部の世界も広がりを見せる。
よくよく作品を見つめると、明るい光りのすぐそばの蔭の中に消えていく人や微かな気配が残っていたりする。
今の日常の中にも消えかけた日本人固有の花(秘密)が微かに息づいている。
なんだかそんな妄想をかきたてられた。
とても好きな展示だった。
注意:感想はあくまで私の主観であり、主旨とはずれているらしいです。(笑)