この人も不器用だと思う。
(よい意味で)
インパクトや新しい表現等はほとんど無い。
特に華がある訳でもなく、どこかで見たような風景写真。
モノクロのプリント。
普段なら余り興味の沸かない写真だったかもしれない。
ただ何かを感じる。
何だろう・・と暫く考えてみた。
多分作者は、写真を一生懸命、本当に一生懸命撮影したのではないだろうか?
いくら撮ってもなかなか写らなくって、でも、根気よく撮って。
それでも撮って。迷いながら撮って。
プリントだって、なかなか上手くいかない・・・。
それでも焼いて、焼いて・・・。また焼きなおして・・。
そんな直向きさが物凄く伝わってくる写真展。
プリントは完璧ではないけれど、気持ちが伝わるようなプリント。
完璧で素晴らしい写真展ではないのかもしれないけれど・・
本当に・・・ただ個人的に好きな写真展だと思った。
世羅 拓人 写真展
「笑う眼」
@ PlaceM