昨日は青山ブックセンターであった荒木経惟さんのトークショーに行った。
その名も
「アラーキー、飛雲閣への愛を語る」
出演者:荒木経惟 鈴木一志 元尾久子
飛雲閣とは・・
西本願寺の近くにあり
1600年代初め(秀吉?)建立された金閣、銀閣とともに京都三名閣の一つ。
飛雲閣の印象について荒木さんは、
親近感があり受け入れてくれやすそうな感じ。
造りが妾宅っぽくって、国宝というよりは秘宝かな・・。
どこも開いていなくって閉じていない。
生きている女を写す感じで撮りたかったから、
建築写真じゃないんだよね。
初めに荒木さんの撮影風景、写真を収めた20分のビデオを観たのですが、一番目に付いたのは、かなり多くシャッターを切っている事。
理由について荒木さん曰く
「普通の人って、写らないから多くシャッターを切る訳だけど・・・
アタシの場合シャッターを切ることで相手に気を送るというか、
シャッター音を相手に聞かせる事で、相手から何か返ってきそうでね・・。
その相手との関係性を撮る為に写すんだよ~。」
みたいな事言われていました。
あと撮影に三脚は極力使わなかったそうです。
何故かというと・・・
三脚を立ててガシッと撮る写真や写真家の作品は、触れてはいけない・・っ
みたいな印象をうけるけど、そうじゃなくって・・・
35ミリで歩いて撮ると、
触れて手にとっていいんだよ~みたいな距離感の写真になるからね。
トークショーはその後、鈴木一志さんの作られた、「アラーキー語録」も交えて進む。
その中で印象に残った言葉を最後に一つ
「いちばんむずかしいのはね、距離感ってあるじゃない。被写体との距離感なんだけど、
実はね、それは自分自身との距離感なんだよ」
写真は自分をさらけ出さないと。
自分についてもある程度の透ける空間が無いと駄目なんだよ。
他にも参考になるお話たくさんありました。
ブログにのせたのはホンの一部ですが、
二時間があっという間でとても楽しいひと時でした。
荒木さん、鈴木さん、元尾さん
ありがとうございました。