暗室。入って3.4日目から調子が出る。
今晩何枚か修正してとりあえず一段落。
昨日はテレビで新日曜美術館を観る。
高島野十郎さんだ。
写実的な絵なのに空間に写実以上のものを感じる。
決して明るい絵ではないけれど、
観ていると観る側の心を見られているような不思議な世界が広がっている。
生涯、画家の友人も作らず、自分の完成度だけを追及していたらしい。
売れる絵を描くのではなく、自分の納得いくまで筆を止めなかった人。
代表作のひとつに「蝋燭」という作品があり、蝋燭の火を何十枚も描いている。
炎は見る側の気持ちによって寂しげにも暖かげにも怪しげにも変化する。
それをお世話になった方にだけそっと差し上げていたとか。
繊細な強さと孤独見え隠れする不思議な暖かさはとても魅力的だった。