ここの所漠然と写真を撮る意味について考えていた。
と言っても・・これと言う核心も得られない。
彷徨っているうちに、昔好きだった日本画家
「村上華岳」氏の作品を観たくなって画集購入。
昨日、自宅に届く。
やはり、この人は凄い。
絵の中に生命か何かが宿っているような不気味さと心地よさ。
決して綺麗な絵では無いんだけど・・・。
私は牡丹の絵がたまらなく好きだ。
赤い牡丹はまるで血の色、生きているように絵の中で妖艶に振舞う。
妖艶さと不気味さを兼ね備えた牡丹。
墨の牡丹は闇なのか・・・
解説によると、「業」の深かった村上華岳は敏感に覚って、
その生まれてくる「業」を絵によって浄化しようとしていたのではないかと。
よって絵を描くことは、ひとつの現れた「業」を打ち消す為の自己救済の手段と書いてある。
また経済的にも比較的余裕が有った為、売れる作品を描かなくてもよかった。
なるほど・・ね。
私自身も、華岳にどっぷり浸かっていく・・。